人としての尊厳を守る介護

尊厳は必ず守られるべきもの

高齢者の尊厳を守るために

介護とは高齢者のサポートをするだけではなく、もっと大きな意義と役割があります。その中の重要な項目として「高齢者の尊厳を守る」ことがあります。当サイトは尊厳を大切にする介護について紹介しています。

2019.08.17

最低限守られるべきもの

そもそも尊厳とは

高齢者の尊厳について考えるためには、まず「尊厳」という言葉の意味について知るべきです。尊厳が持つ概念は一言で表現することは難しいですが「尊くて厳か」「気高くて犯しがたい」といったもので、もう少しわかりやすく表現すると「大切にすべきと感じる、汚してはいけない触れがたい品格」です。

そもそも尊厳とは

個人の尊厳について

個々人が持っている価値のことを「個人の尊厳」と言い、個人は生まれながらに平等で、国家権力を持ってしても侵せない固有の権利と価値を持っていることを意味します。少し難しいですが、たとえ強大な権力をもってしても個人の権利と価値を無いものとすることはできないということです。これは法律で定められており、個人が個人に対しても同様に重んじるべきものです。
難しい言葉で尊厳について説明しましたが、感覚的に「人が人らしくあること」という表現がわかりやすいかもしれません。つまり睡眠をとったり、歯を磨いたり、髪型を整えたりすることや、食事をしたり、人と会話をしたり、勉強をしたりなどなど、ごく普通の日常生活を送ることが個人の尊厳です。

個人の尊厳について

最低限の約束事

法律とはその国の理想を表しているものではなく、あくまでも最低限の倫理として存在しているものです。そのため、より優れた社会では法律が遵守されることを目標とせず、より高い理想が倫理として教育されています。つまり、尊厳が守られることを理想とするのではなく、最低限の約束事として認識されなければなりません。
いじめやパワハラ、セクハラは相手に対してみじめな思いをさせる行為ですので、尊厳を傷つけた違法行為として罰せられるものです。現代ではセクハラやパワハラがない会社や組織が「良い」とされていますが、実際は「良い」わけではなくその状態が「当り前」のことです。尊厳が守られている状態を良しとするのではなく、あくまでも最低限のことができているだけ、つまり当たり前のものと考えなければなりません。そして、より一層自尊心を高く持てる状態が理想であると認識する必要があります。ただし、自分自身の責任で尊厳が傷ついてしまった場合には尊厳の問題になりません。

最低限の約束事

正しく理解して使う

尊厳という言葉は抽象的なものなので少し難しく感じますが、個人の人間活動を否定しないことが基本的な意味です。正しい捉え方をして、正しく言葉を使わなければなりません。特に、介護や看護の現場ではよく使われるため、介護従事者や医療従事者においてはとても重要です。

正しく理解して使う

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